■ 6件 助成金額合計1000万円
団体名 | 対象活動 | 助成額 |
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(財)山階鳥類研究所 | クロコシジロウミツバメの巣箱を用いた営巣地の保全 | 300万円 |
やんばる国頭の森を守り活かす連絡協議会 | ヤンバルクイナなど貴重な野生生物が生息するやんばる国頭の森の保全と共生のための普及啓発活動 | 200万円 |
NPO法人タンチョウ保護研究グループ | 保護収容タンチョウGrus japonensisの野生復帰追跡事業 | 170万円 |
日本雁を保護する会 | 甦れ!アジアのシジュウカラガン ~羽数回復事業を促進するための保護、保全、普及啓発活動~ |
150万円 |
NPO法人オオタカ保護基金 | サシバが舞う里山づくりのための基礎資料の収集と共存策の策定 | 130万円 |
NPO法人 日本中国朱鷺保護協会 | 石川県内に、再びトキの舞う里山里海を甦らせることをテーマに活動 | 50万円 |
クロコシジロウミツバメの最大の繁殖地である日出島の個体数は1973年の約7,800羽から1994年の約1,200羽へと急激に減少している。減少原因は繁殖環境の急激な変化である。本研究では保全研究用に設置してある金網で被覆した調査区の地面下に、ウミツバメ用巣箱を設置し、積極的にウミツバメを誘引し繁殖させ、繁殖個体数を保全するものである。
■所在地:千葉県
■助成額:300万円
側溝からミミズをくわえて道路を横切るヤンバルクイナ。今年度は、路上出現の傾向を探るための餌動物調査も実施しています。
また、鳥の格好の餌となっている国頭特産の柑橘類の被害の実態を調査し、対策を検討しています。
やんばるの固有種と共存するために、人間側がどのように配慮するべきか。ロードキル防止対策と鳥害調査を行っています。
■所在地:沖縄県
■助成額:200万円
北海道のタンチョウは、少数の給餌場に集中して越冬するため、感染症などにより甚大な被害を受ける危険性が高いです。個体群の危険回避を目的とした飼育繁殖は釧路市動物園によって行われ、これまでに一部の個体が野外放鳥されていて、タンチョウ保護研究グループではこれまで主に足環標識によって追跡調査を行ってきました。
しかし、放鳥個体の野生化の過程は全く把握できず、比較的高い死亡率の原因究明は全くできていません。
今回、飼育群から放鳥する個体に位置特定可能なGPS搭載型ソーラー衛星電波発信機を装着して追跡調査し、それらの野生化状況を監視して、野生化を想定した増殖技術の向上に向けて有用な情報を得ます。
■所在地:北海道
■助成額:170万円
~羽数回復事業を促進するための保護、保全、普及啓発活動~
シジュウカラガンB. c. leucopareiaは、繁殖地の千島列島に放されたキツネの餌食となり、群れの飛来は途絶えてしまいました。この群れをもう一度日本の空の甦らせる取り組みを、八木山動物公園と共に日ロ米の国際協力を得て1983年から行っています。
最近成果が現れ、50羽を越える群れが見られるようになりました。この群れを保護し、群れの復活をめざします。
■所在地:宮城県
■助成額:150万円
サシバは、里山に生息する猛禽類です。近年、減少が著しく国のRDBで「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されました。
そこで、里山環境が残りサシバが高い密度で生息する栃木県市貝町周辺で、2009年度はサシバの幼鳥の行動圏の把握など、農業との共存を目指した基礎資料の収集を行いました。
今年度は成鳥の行動圏や環境利用を把握するとともに農業との共存策を策定します。
■所在地:栃木県
■助成額:130万円
鳥インフルエンザ回避のため、平成22年1月8日分散飼育によりトキが石川県に戻ってきました。
トキの生息できる里山里海とはどんな生態系が必要かを、次の世代の子供達に引き継いで貰うために、平成21年11月に田圃の生き物調査や12月に県庁にて中国陝西省のトキの飛翔写真および小学生の書画や作文の展示等を開催しました。
トキの住める生物多様性を求めた里山里海づくり活動を続けます。
■所在地:石川県
■助成額:50万円
NPO法人 日本中国朱鷺保護協会
http://www.tokihogo.gr.jp/