公益信託 サントリー世界愛鳥基金
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4月 2026年度助成 3部門の助成先紹介 サントリー世界愛鳥基金 活動助成金贈呈式よりご報告

2026年度,公益信託サントリー世界愛鳥基金は4200万円の助成を行いました。

 鳥を守る取り組みには,環境を整備したり,ケガをした鳥を保護したり,繁殖地を保全・再生するといった,さまざまな種類があります。そのすべてに共通するのは,成果が出るまでに時間がかかること。そして多くの人の協力が必要なことです。活動を計画し,実行し,結果をチェックし、修正する——―この一連の流れを続けていくことこそが鳥の保全では最も大切なことであり,今もさまざまな団体が日夜,鳥と向き合っています。サントリー世界愛鳥基金は今年で37年目になります。2022年からは,海外の団体による鳥類の保護活動についても,支援の輪をいっそう広げるために,日本国内の活動団体を通じての申請を条件に助成を始めています。また,小中高校生の活動への助成は,調査自体をサポートするだけでなく,未来を育む子どもたちの鳥や自然環境への関心を高める効果も期待されます。そして、これらの多彩な活動は、環境省が提唱する「ネイチャーポジティブ」につながります。今後も国内外の鳥たちを守るために,さまざまな団体の野鳥保護・調査活動を助成していきます。

助成金贈呈式

 2026年4月20日,サントリー世界愛鳥基金の活動助成金贈呈式が東京・サントリーホールにおいて,リアルおよびオンラインにて開催されました。

 贈呈式は,運営委員のご紹介の後,サントリーホールディングス株式会社 常務執行役員 サステナビリティ経営推進本部長の浅木純氏,環境省自然環境局野生生物課長の川越久史氏,運営委員長の塚本瑞天氏のご挨拶よりはじまり,各助成団体の発表が続きました。

 

浅木 純氏
サントリーホールディングス株式会社 常務執行役員
サステナビリティ経営推進本部長
浅木 純氏

 2026年度サントリー世界愛鳥基金の助成を受けられる29団体の皆さま,本日は誠におめでとうございます。1990年に設立した本基金は,国内外の野鳥保護活動を支援し,おかげ様で37回目の贈呈式を迎えることができました。この活動を支えてくださっている関係者の皆さまに,改めて感謝申し上げます。サントリーは,自然の恵みに生かされる企業として,自然環境に敏感な野鳥をシンボルとして1973年より愛鳥活動に取り組んでまいりました。
 「Today Birds, Tomorrow Humans ―今日,鳥たちに訪れる幸福は,明日の人間を幸せにするかもしれない」というネイチャーポジティブに通じる考えのもと,今後も野鳥をはじめ生物多様性豊かな自然環境を守り,育てるお手伝いを続けてまいりますので,引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

 

川越 久史氏
環境省 自然環境局野生生物課長
川越 久史氏

 サントリー世界愛鳥基金並びにこの度活動助成を受けられる皆様におかれましては,日頃より自然環境保全に多大なるご理解,ご支援をいただき,心よりお礼を申し上げます。 また,30年以上にわたり,国内外の愛鳥活動を支えてこられたサントリーホールディングス様に心より敬意を表します。
 本年3月には,環境省による第5次レッドリストが公表され,鳥類の絶滅危惧種は前回から10種増加し,計108種となりました。この主な要因としては,鳥類の生息環境の悪化や外来種による影響があげられます。
 一方で,タンチョウなど,長年の保全活動や生息環境の改善によって,個体数が回復し,絶滅危惧種から除外された種もあります。
 地域に根差した皆様の活動が鳥類とその生息環境の保全につながります。皆様の活動に改めて期待するとともに,心より感謝を申し上げます

 

塚本 瑞天氏
サントリー世界愛鳥基金 運営委員長
塚本 瑞天氏

 ご来賓のみなさま,委託者,信託関係人の方々,そして会場のみなさま,この贈呈式にご出席を賜り,誠にありがとうございます。
 はじめに,2026年度助成金給付対象となった皆さまに,心よりお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。そして,式の準備などにご尽力いただいた方々に,この場をお借りして厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
 助成給付対象となった案件は,運営委員会での熱心な議論を経て,決定いたしました。私どもの支援が皆さまの活動に少しでもお役に立てば幸いです。そして,素晴らしい成果が得られることを確信しています。
 「サントリー世界愛鳥基金」は,日本と世界の自然環境保護のため鳥類保護活動の支援を通じて,皆さまとしっかり協働してまいりますので,引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 簡単ですが,私のご挨拶といたします。ありがとうございました。

 

「鳥類保護団体への活動助成」部門 12団体

2026年度 助成プロジェクト一覧は こちら

日本雁を保護する会:シジュウカラガンの歴史的越冬地・七北田低地への群れの復元とその普及啓発活動(シジュウカラガンを中心としたガン類/宮城県:北部一帯、仙台市,多賀城市および,東北地方と北海道)
海鳥保全グループ:カンムリウミスズメの個体数推定法の確立をめざして(継続)(カンムリウミスズメ/高知県幡多郡大月町 幸島・浦葵島)
公益財団法人 山階鳥類研究所:絶滅危惧種アホウドリの保全に資する利用海域の特定(アホウドリ/北海道,青森県,岩手県,宮城県,長崎県)
盛岡市動物公園ZOOMO:ニホンイヌワシの保全を目指す里山再生プロジェクト(二ホンイヌワシ/岩手県盛岡市)
宇部野鳥保護の会:小野湖のオシドリ保護と環境保全(オシドリ/山口県宇部市小野(小野湖周辺))
特定非営利活動法人 奄美野鳥の会:世界自然遺産登録地に生息するアマミヤマシギの保全のための調査・研究(3年目)(アマミヤマシギ/沖縄県沖縄島・久米島,鹿児島県請島・与路島)
豊橋総合動植物公園:亜種アカモズ人工育雛個体の野外放鳥(亜種アカモズ/愛知県・豊橋市,長野県)
コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS):コウノトリの国内全繁殖地における繁殖状況調査および新たなコウノトリ保全方針の作成(コウノトリ/全国)
特定非営利活動法人 バードリサーチ:フィリピンの森林農法コーヒー農園で野鳥モニタリングを継続するための市民調査員の養成(春夏に日本に飛来する渡り鳥を含む野鳥/フィリピン ルソン島 マウンテン州 タジャン市)
Wildlife Science Conservation Center of Mongolia/公益財団法人山階鳥類研究所:希少野鳥繁殖地保全のための普及啓発(野鳥,シマアオジ/モンゴル国ヘンティ郡フール-フイテン川渓谷 自然保護区)
ブータン王立自然保護協会(Royal Society for Protection of Nature)/シロハラサギ保全チーム:ブータン王国の絶滅危惧鳥シロハラサギの飼育下繁殖技術の確立(シロハラサギ/ブータン王国および東京都,兵庫県、北海道)
EXPLORE GAIA ENTERPRISE/特定非営利活動法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン:絶滅の恐れのあるサイチョウ類の営巣機会の向上(サイチョウ類/マレーシア サバ州 (ボルネオ島)キナバタンガン野生動物保護区)


日本雁を保護する会【シジュウカラガンを中心としたガン類/宮城県:北部一帯,仙台市,多賀城市および,東北地方と北海道】
発表者:香川 裕之氏
シジュウカラガンの歴史的越冬地・七北田低地への群れの復元とその普及啓発活動
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海鳥保全グループ【カンムリウミスズメ/高知県幡多郡大月町 幸島・浦葵島】
発表者:大槻 都子氏
カンムリウミスズメの個体数推定法の確立をめざして
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公益財団法人 山階鳥類研究所【アホウドリ/北海道,青森県,岩手県,宮城県,長崎県】
発表者(動画):富田 直樹氏
絶滅危惧種アホウドリの保全に資する利用海域の特定
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盛岡市動物公園ZOOMO【ニホンイヌワシ/岩手県盛岡市】
発表者:森 敦子氏
ニホンイヌワシの保全を目指す里山再生プロジェクト
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宇部野鳥保護の会【オシドリ/山口県宇部市小野(小野湖周辺)】
発表者:原田 量介氏
小野湖のオシドリ保護と環境保全
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特定非営利活動法人 奄美野鳥の会【アマミヤマシギ/沖縄県沖縄島・久米島,鹿児島県請島・与路島】
発表者:鳥飼 久裕氏
世界自然遺産登録地に生息するアマミヤマシギの保全のための調査・研究(3年目)
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豊橋総合動植物公園【亜種アカモズ/愛知県・豊橋市、長野県】
発表者:高見 一利氏
亜種アカモズ人工育雛個体の野外放鳥
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コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)【コウノトリ/全国】
発表者:渡部 浩文氏
コウノトリの国内全繁殖地における繁殖状況調査および新たなコウノトリ保全方針の作成
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特定非営利活動法人 バードリサーチ【春夏に日本に飛来する渡り鳥を含む野鳥/フィリピン ルソン島 マウンテン州 タジャン市】
発表者:神山 和夫氏
フィリピンの森林農法コーヒー農園で野鳥モニタリングを継続するための市民調査員の養成
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Wildlife Science Conservation Center of Mongolia/公益財団法人山階鳥類研究所【野鳥,シマアオジ/モンゴル国ヘンティ郡フール-フイテン川渓谷 自然保護区】
発表者:Tuvshinjargal Erdenechimeg (Tuvshee)氏
希少野鳥繁殖地保全のための普及啓発
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ブータン王立自然保護協会(Royal Society for Protection of Nature)/シロハラサギ保全チーム【シロハラサギ/ブータン王国および東京都,兵庫県,北海道】
発表者:Tshering Tobgay氏
ブータン王国の絶滅危惧鳥シロハラサギの飼育下繁殖技術の確立
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EXPLORE GAIA ENTERPRISE/特定非営利活動法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン【サイチョウ類/マレーシア サバ州(ボルネオ島)キナバタンガン野生動物保護区】
絶滅の恐れのあるサイチョウ類の営巣機会の向上
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「水辺の大型鳥類保護」部門 2団体

2026年度 助成プロジェクト一覧は こちら



公益財団法人 日本鳥類保護連盟【トキ/石川県珠洲市,島根県出雲市,栃木県小山市, 宮城県登米市,秋田県にかほ市】
発表者:名執 芳博氏
本州でのトキ野生復帰・定着支援プロジェクト
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公益財団法人 日本生態系協会 【ナベヅルマナヅル/長崎県,佐賀県,徳島県他】
発表者:柿本 恵里那氏
ナベヅル・マナヅルの越冬地分散プロジェクト
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上記の他にも例年通り,「地域愛鳥活動助成」部門への助成15件が行われました。

2026年度 助成プロジェクト一覧は こちら


・ 福生市立福生第五小学校愛鳥委員会/自然を大切にする愛情豊かな児童を育てる愛鳥活動(野鳥/東京都福生市)
・ 出水市立鶴荘学園ツルクラブ/ツルの羽数調査及びツルの家族構成分散状況調査(ツル/鹿児島県出水市)
・ 昆陽池公園野鳥観察グループ「チームK」/兵庫県伊丹市昆陽池公園における野鳥継続観察と市民への自然の素晴らしさの訴求(野鳥/兵庫県伊丹市)
・ ブッポウソウの里の会/長野県の天然記念物に指定されているブッポウソウの保護活動と自然環境保全活動への参加呼びかけ(ブッポウソウ/長野県)
・ 一般社団法人自然再生と自然保護区のための基金/平城宮跡いきものレンジャー「守れ!ツバメのねぐら大作戦」(ツバメ・その他野鳥/奈良県平城京跡)
・ 特定非営利活動法人野生動物救護の会/猫により傷つく野鳥を減らすための普及啓発活動用絵本(続編)を作成し配布(野鳥/神奈川県)
・ 坂元愛鳥クラブ/過去と現在をつなぐ さかもと野鳥マッププロジェクト(野鳥/宮城県亘理郡山元町)
・ シジュウカラガン復活プロジェクト/シジュウカラガンに関わる教育・普及啓発活動(シジュウカラガン/宮城県
・ よしかわ“コウノトリ”ファンクラブ/コウノトリが住み続ける環境整備(コウノトリ/福井県鯖江市)
・ クマタカ生態研究グループ/クマタカの生態の集大成である「クマタカ生態 モノグラフ」を教材としたクマタカと森林生態系の保護啓発の推進(クマタカ/滋賀県)
・ 愛知県豊田市立滝脇小学校愛鳥活動/知ろう!守ろう!滝脇の自然 そして地域に広げよう!(カラ類,野鳥/愛知県豊田市)
・ 一般社団法人ヤマネ・いきもの研究所/山梨県北杜市里山の野鳥調査し自然観察会で地域への生物多様性教育を行う(野鳥/山梨県北杜市)
・ 野鳥にやさしい馬見丘陵公園をめざす会/野鳥にやさしい都市公園づくり(野鳥/奈良県 馬見丘陵公園)
・ 兵庫県立尼崎西高等学校ボランティア部/都市周縁域におけるスズメの生息地移動と重点対策外来種ランタナの定着に関する生態学的相互作用の解明(スズメ/兵庫県尼崎市)
・ NPO法人日本中国朱鷺保護協会/能登のトキ野生復帰に向けての普及啓発活動(トキ/石川県)

*2027年度の助成団体の募集は2026年9月に開始する予定です。