
2025年度,公益信託サントリー世界愛鳥基金は4110万円の助成を行いました。
鳥を守る取り組みには,環境を整備したり,ケガをした鳥を保護したり,繁殖地を保全・再生するといった,さまざまな種類があります。そのすべてに共通するのは,成果が出るまでに時間がかかること。そして多くの人の協力が必要なことです。活動を計画し,実行し,結果をチェックし、修正する――この一連の流れを続けていくことこそが鳥の保全では最も大切なことであり,今もさまざまな団体が日夜,鳥と向き合っています。サントリー世界愛鳥基金は今年で36年目になります。2022年からは,海外の団体による鳥類の保護活動についても,支援の輪をいっそう広げるために,日本国内の活動団体を通じての申請を条件に助成を始めております。今後も国内外の鳥たちを守るために,さまざまな団体の野鳥保護・調査活動を助成していきます。

2025年4月21日,サントリー世界愛鳥基金の活動助成金贈呈式が東京・サントリーホールにおいて,リアルおよびオンラインにて開催されました。
贈呈式は,運営委員のご紹介の後,サントリーホールディングス(株)常務執行役員 サステナビリティ経営推進本部長 藤原正明氏 環境省自然環境局野生生物課長の中澤圭一氏,運営委員長の塚本瑞天氏のご挨拶よりはじまり,各助成団体の発表が続きました。

本日はご多用の中,2025年度サントリー世界愛鳥基金贈呈式にご参加を賜り,心よりお礼申し上げます。また,このたび助成をお受けになる団体の皆様,誠におめでとうございます。1990年に第1回助成金贈呈式が開催されてから今回で36回目を迎え,さまざまな鳥類保護活動を継続支援出来たことを大変嬉しく思っております。この活動を支えていただいている関係者の皆様に,改めて感謝の気持ちをお伝え致します。国内外で素晴らしい野鳥保護・保全活動を行っている皆様のご活躍が,今後更に広がり,ますます飛躍する事を願ってやみません。サントリーも野鳥をはじめ生物多様性豊かな自然環境を守り,育てるお手伝いをこれからも続けてまいりますので,引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

サントリー世界愛鳥基金,そして,活動助成を受けられる皆様には,私たちの日々の暮らしを彩るのみならず,地球の将来にとっても重要な役割を果たす野鳥の保全に取り組まれていることに,心より感謝を申し上げます。
野鳥は,私たちの身近で自然を感じさせ,私たちの暮らしをより豊かに彩りを与えてくれます。昨年5月に閣議決定された第6次環境基本計画では,野生生物の保全により私たちの日々の暮らしをより良くしていくこと,即ち,ウェルビーイングに貢献していくことを示しました。野鳥を介して自然にポジティブな働きかけを進める皆様の活動は,地域のウェルビーイング向上にもつながるものであり,このような取組みをされている皆様に,あらためて期待とともに,厚くお礼を申し上げます。

2025年度助成金給付対象となった皆さまに心よりお祝いを申し上げます。また,お忙しい中,この贈呈式にご出席を賜りましたご来賓,委託者,信託関係人の方々,式の準備などにご尽力いただいた方々に,この場をお借りして厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。運営委員会での熱心な議論を経て,今年度は17件,4,110万円の助成を行うこととしました。私どもの支援が皆さまの活動に少しでもお役に立てば幸いです。そして,素晴らしい成果が得られることを確信しています。「サントリー世界愛鳥基金」は,日本と世界の自然環境保護のため鳥類保護活動の支援を通じて,皆さまとしっかり協働してまいりますので,引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
2025年度 助成プロジェクト一覧は こちら






















発表者:上甫木 昭春氏
コウノトリの国内全繁殖地における繁殖状況調査および新たなコウノトリ保全方針の作成
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発表者:鳥飼 久裕氏
世界自然遺産登録地に生息するアマミヤマシギの保全のための調査・研究(2年目)
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発表者:香川 裕之氏
シジュウカラガンの歴史的越冬地・七北田低地への群れの復元とその普及啓発活動
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発表者:Ravinder Kaur氏
絶滅の恐れのあるサイチョウ類の営巣機会の向上
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発表者:Tuvshinjargal Erdenechimeg氏
希少野鳥繁殖地保全のための普及啓発
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発表者:Jigme Tshering氏
ブータン王国の絶滅危惧鳥シロハラサギの飼育下繁殖技術の確立
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*2026年度の助成団体の募集は2025年9月に開始する予定です。
