2023年度,公益信託サントリー世界愛鳥基金は3,999万円の助成を行いました。
鳥を守る取り組みには,環境を整備したり,ケガをした鳥を保護したり,繁殖地を保全するといった,さまざまな種類があります。そのすべてに共通するのは,成果が出るまでに時間がかかること,そして多くの人の協力が必要なことです。活動を計画し,実行し,結果を報告する——この流れを続けていくことこそが鳥の保全では最も大切なことであり,今日もさまざまな団体が日夜,鳥と向き合っています。サントリー世界愛鳥基金は今年で34年目になります。2022年からは,海外の活動団体が行う鳥類保護活動についても,支援の輪をいっそう広げるために,日本国内の活動団体を通じての申請を条件に助成を始めており,国内外にこれからもさまざまな団体の野鳥保護・調査活動を助成していきます。
2023年4月17日,サントリー世界愛鳥基金の活動助成金贈呈式が東京・学士会館において,リアルおよびオンラインにて開催されました。
贈呈式は,運営委員のご紹介の後,サントリーホールディングス株式会社 執行役員の風間 茂明氏,環境省自然環境局野生生物課長の中澤圭一氏,運営委員長の塚本瑞天氏のご挨拶よりはじまり,各助成団体の発表が続きました。
本日はサントリー世界愛鳥基金の贈呈式にお集まりいただき、心より御礼申し上げます。2023年度助成をお受けになる団体の皆様、誠におめでとうございます。今年度の贈呈式は、会場からオンラインで繋ぎ、多くの皆様とこうして開催できたことを大変嬉しく思っております。2023年度も海外の助成団体を含む、さまざまな野鳥保護活動への助成が決まり、愛鳥活動が益々飛躍する事を期待し、願っております。サントリーは愛鳥基金を通してこれからも、人間や、多くの命あるものにとって、多様性に満ちた健全な自然を守り育て、自然を取り戻すためのお手伝いをさせていただきたいと考えておりますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
サントリー世界愛鳥基金及び活動助成を受けられる団体の皆様には,日頃より自然環境行政の推進にあたり,多大なるご尽力をいただき心より感謝いたします。さて、昨年12月に生物多様性の新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が合意されました。新たな世界目標の達成に向けて、私たちの日々の暮らしを「ネイチャーポジティブ」にしていくことが求められています。例えば、生物多様性に配慮された生産活動に取り組むとか、生物多様性への理解を深め、活動に参加するとか。皆様の活動は、野鳥を介して、日々の暮らしをネイチャーポジティブへと後押しするものであると確信しています。そして、30年以上にわたり,愛鳥活動を支えてきたサントリーホールディングス(株)に心より敬意を表します。
2023年度助成金給付対象となった皆さまに心よりお祝いを申し上げます。また、お忙しい中、この贈呈式にご出席を賜りましたご来賓、委託者、信託関係人の方々、式の準備などにご尽力いただいた方々に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。運営委員会での熱心な議論を経て、今年度は22件、3,999万円の助成を行うこととしました。私どもの支援が皆さまの活動に少しでもお役に立てば幸いです。そして、素晴らしい成果が得られることを確信しています。「サントリー世界愛鳥基金」は、日本と世界の自然環境保護のため鳥類保護活動の支援を通じて、皆さまとしっかり協働してまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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発表者:Jayson Ibanez氏〈オンライン発表〉
フィリピンミンダナオ島におけるフィリピンワシの感電防止対策と生物多様性に富む原生林の保全再生
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*2024年度の助成団体の募集は2023年9月に開始する予定です。