野生下のトキが順調に増えるなかで、当協議会では、ビオトープや里山の整備、学生ボランティアの受け入れなど、トキの野生復帰を下支えする活動を通して持続可能な地域づくりに取り組んでいます。この取組が自然再生を通じた地域活性化のモデルケースとなり、将来トキが全国各地で見られるようになった時に参考とされることを目指して活動しています。

■活動地：新潟県
■助成額：930万円

保護・リハビリケージそばに野生個体が飛来し、1羽の越夏も確認。試験飼育中の2個体による誘引効果が認められました。今後、傷病個体の受け入れや、野生個体の飛来数増加を見込み、クロツラヘラサギの新たな休息場所としての人工島を園内干潟に造成し、山口湾を含めた生息地の保全を行いながら、クロツラヘラサギの繁殖地の創出とラムサール条約登録を目指します。

■活動地：山口県
■助成額：770万円

放鳥したコウノトリの行動調査や江川地区を中心とした斜面林の保全に努め、採餌環境となる湿地の保全・再生を進めています。また環境保全型農業や水田魚道の設置、”ふゆみず田んぼ″の拡大など、餌場となる環境づくり、餌動物量の増大に努め、生物多様性のシンボルとしたコウノトリの野生復帰を通じ、生き物がたくさん棲めるような環境づくりを目指します。

■活動地：千葉県
■助成額：300万円